家具を長く使いえば使うほど自然と目立ってくる小傷やシミ。長く愛着を持って使っていく為にも上手にお手入れしていきたいところですが、家具は
- オイル塗装
- ウレタン塗装
等、塗装の仕上げ方により、手入れ方法が異なります。ここでは福岡県久留米市でオーダー家具を専門としている廣重工作所から家具のお手入れの仕方をタイプ別でご紹介します。
オイル塗装とウレタン違い
オーダーを含めた家具は一般的に
- オイル塗装(自然系)
- ウレタン塗装(科学系)
の2パターンに分けられます。塗装方法により手入れの仕方も大きく異なりますのでまずは塗装のタイプを見極めましょう。オイル塗装は主に無垢材や突板(天然木を薄くスライスしたモノ)に多く木がもつ風合いを生かした仕上がりとなっています。手触りは若干ザラザラ。
またウレタン塗装は安価な家具から木製家具まで幅広く用いられ一般的に多くの家具がこちらの使用となっております。手触りはスベスベ。
まずは質感からそれぞれの塗装の違いを見極め正しい手入れを行っていきましょう。
オイル塗装の場合
オイル塗装の木製家具や無垢家具のお手入れは基本的に乾拭きでOKです。
もし小さな傷などが出来た場合は、インテリア用品で販売してる研磨用のサンドペーパーを用いて表面を研磨していきます。その後は、ホームセンターなどで販売してる蜜蝋ワックスを用意。ワックスをウエスに付け、研磨したポイントに薄くのばしていきましょう。後は10分ほど乾燥させ、待つだけです。
オイル塗装はウレタン塗装と違い、定期的にお手入れが必要です。家具を愛着をもって長く使用していくためにも数ヶ月に1度、お手入れを行うようにしていきましょう。
ウレタン塗装の場合
一般的に普及しているウレタン塗装を使用した木製家具もオイル塗装同様、基本的は乾拭きでOKです。ただ小さな傷(ひっかき傷)やマジックペン等が付いた場合のお手入れはオイル塗装と大きく異なってきますので状況に応じて上手く対応していきましょう。
その1.通常の汚れ
乾拭きで汚れが取れない場合は、中性洗剤をぬるま湯で100倍程度に薄め、柔らかい布につけふき取るようにしましょう。
その2.マジックなどの汚れ
こちらも中性洗剤で同じ要領で拭き取ります。間違ってもシンナーやラッカー塗料でふき取ることは家具の塗料がはがれてしまいすのでご注意ください。
その3.小さな傷の場合
小さな傷の場合は、市販のクレヨンやペンタイプのもので傷の上に着色。最後にウエスなどで拭き取ると傷自体が目立ちにくくなります。オイル塗装の家具と違い、ウレタン塗装の家具は汚れや傷に強く、定期的なメンテナンスが必要ありません。
ただ傷が付いた場合は、再塗装が難しいので大きすぎる傷の対処は個人的に対処するのが難しいといえます。その為、目立つ傷が出来た場合は、自分で対処せず、家具を購入した店舗や家具屋さんにお問い合わせすることをおすすめします。
家具の長く保つ為の秘訣
一般的に家具は直射日光のあたるところ、湿気が多いところは色あせや塗料面のはがれや割れに繋がります。できるだけ直射日光は避ける場所に置き扱っていきましょう。また飲み物など何かこぼした時は、すぐにふき取るように心がけてくださいね。
家具の臭いが気になる場合
家具が届いた場合の時、塗料や接着剤の臭いが気になる場合がございます。(ウレタン塗装やラッカー塗装の場合)その場合は臭いがこもりやすい扉や引出し内を開け換気してください。また家具の臭いがとても気になる方はコーヒーの絞りかすや消臭炭などをいれるのも効果的です。換気を上手くすることによって家具も臭いも徐々に抜けていきますので初めのうちは第1に換気を行うことをおすすめします。