お部屋の掃除をしていると毎回決まった場所に
- ・白い粉が落ちてる
- ・家具に小さな穴があいている(1mm程度)
このような症状がある場合、もしかしたらそれは虫食い(キクイムシ)の仕業かもしれません。突然前触れもなくやってくる、虫食いによる家具や壁の被害。
愛用している木製家具が虫食いにあった場合、どのような対策を行えばよいのでしょうか。ここでは木製家具が虫にやられた時の正しい駆除や予防をまとめてご紹介します。
木製家具を襲う虫とは?
タンスやリビングボードに電話台、ダイニングテーブルやアンティーク家具など日常的に使う家具を突然襲う、虫食い。まずは虫食いの虫の駆除をする前にどのような虫が木製家具の天敵なのか、原因となる相手の特徴や生態を覚えておきましょう。家具などの木を好んで食べる虫で多いのはキクイムシという種類の虫になります。
名称 | キクイムシ |
特徴 | フローリングや壁、合板を食べる |
寿命 | 1年 |
日本産だけでも約300種以上も存在し、昔から家具など木をかじる木材害虫として知られています。キクイムシが発生すると木材にポツポツとし1mm程の穴が発生し2~3年放置しておくと木材の価値が大きく損なわれるので注意する必要があるといえるでしょう。ただし人には無害ですのでそこまで怖れる必要はありませんが、肝心の家具や家屋を見えないところから襲うのはとても厄介とかいいようがありません。
どうすれば駆除できるの?
木製家具を突然襲う、キクイムシ。もし被害にあった場合はキクイムシを木材から出すことを第1に考えていきましょう。では具体的にどのような駆除が有効か?といいますと駆除としては主に2パターンの方法が存在します。状況に分けて上手く活用していきましょう。
その1.穴に殺虫剤を吹きかける
キクイムシの被害がある穴に殺虫剤(エアゾール)を吹きかけます。さらにその穴にドリルか錐で複数穴をあけ、薬剤を注入するとさらに効果的です。少し躊躇してしまいますが、虫による被害をとめるためにはやむを得ないといえるでしょう。
その2.60℃以上の温度で加熱
殺虫剤や防虫剤を使わない駆除としては60℃の温度で家具を加熱する方法も有効です。こうすることで木材の表面についた目に見えない虫の卵や材内の幼虫を熱による駆除が行えます。木材をできるだけ痛めたくない方はこういった駆除方法が適していますが、駆除を行う場合はくれぐれも火傷に注意してください。
その後の予防対策は?
木製家具による虫の駆除がわかってもまた来年同じ被害にあってはひとたまりもありません。キクイムシが家具に発生するということはもしかしたら木材という木材にキクイムシが住み着く怖れがあるということですからね。
できればこういった虫による被害からは逃れたいところ。もう2度このような事態を繰り返さない為にもしっかりとその後の予防対策を行っていきましょう。キクイムシが二度と木製家具に住み着かないようにする為の予防としては
- 表面に防虫剤をふきつける、塗布する
- ニス、ラッカーなどで塗装
などを行ってください。キクイムシは木材の表面に卵を産み、幼虫期は木材内で過ごし成虫になると外に出てきます。その為、キクイムシの産卵場所である、木材の表面を保護すればキクイムシは産卵できずに二次災害にあう心配はありません。
キクイムシが出たらまずは
- 駆除
- 予防
の手順でしっかりと愛着ある木製家具を守っていきましょう。気付けばいつの間にか被害にあっているキクイムシによる家具や木材被害。ほおって置くと家具や木材の価値は価値を失いますので気付いたらすぐにでも駆除、予防することをおすすめします。
人間と一緒で家具や木材の被害を防止するには早期発見、対策が必要不可欠です。いつまでも愛着をもって使っていけるように正しい駆除、予防を行い木製家具を守っていきましょう。